秋晴れの下、本学の学園祭である翔愛祭が開催された。久方ぶりの好天気。去年は晴れていたが、午後から曇り風も吹いて寒かった。その前の4年間は雨にたたられた。今年は一転、暑いくらいの晴天。
大学の学生会、短期大学の学友会が中心に、翔愛祭(学園祭)実行委員会を結成し、各学科のクラスやゼミ生たちは、かなり前から、出し物を企画立案し準備していたもので、ことに学園祭の2~3日前になると、遅くまで準備に追われていた。
翔愛祭実行委員会では、こども学部開設10周年を経た今年、2014年度、何か新しいことを始めたいとの思いから、New Generation~一歩が自分を変える~をテーマにしての開催。これは、自分たちに向けてのメッセージであり、また地元をはじめとして多くの人たちにこの思いが伝わればとの心をこめての学園祭。
学生たちのバンド演奏やダンス。9号館1階のエントランスでは、学生と附属幼稚園の園児たちによるアンサンブルコンサートが催され、多くの親子がやってきて大賑わい。
大学生がつくる“恐怖の館”、短大生のつくる“おばけ屋敷”、“巨大迷路”は、数日前から日が暮れても準備に没頭していただけあって、いつものことながら人気があり、親子が列をなしていた。ゼミやクラスの出店も大繁盛。また例年、地元の東大阪ブランド・地域企業も参加。“針金アート”では子どもたちが熱心に取り組んでいた。また、米糠等を使った天然洗剤作りでは、あらためて環境問題について考えさせられたと参加者の人たちも大喜び。後援会、そして大学同窓会の翔友会、短大同窓会の桃愛会も参加。ここには多くの人々の笑顔と繋がりがある。
アジアこども学科では、『東大阪町おこしのカレーパン』というテーマでその歴史とビジネスモデルをレポートしていた。『コラージュで遊ぼう!!』も、例年にない賑わい。スタンプラリーを持った子どもたちが、さまざまな所を回っていた。
私が担任していた平成19年に卒業したD君も来ていて私の部屋に寄ってくれた。元気に勤務しているとのこと。
正面舞台でのフィナーレは日も暮れた午後7時。前日の前夜祭では、日差しの強いなか、グランドで、リレーや借り物競走に先生も学生も我を忘れて走り、体育館ではダンスや軽音楽演奏に興じていた。この2日間、まさに手作りの活気溢れる祭典で、学生たちは青春を謳歌しての存分の活躍。夜遅くから雨が降り出し、雷も鳴った。きわめてラッキー。
あくる月曜日は代休。その朝、実行委員のメンバー30人程が、教職員2人と後片付けに精を出していた。テントを畳んだり、ゴミを集めたりと懸命な活動。夜半の雨のため、重くなったテントだけにしんどそうだった。昨日の彼らは、表舞台での大活躍、今日は裏方としての奮闘。かくて次の日からの授業は順調に行われる。
この学園祭を機に、サブタイトルにあるように学生達が、新しい一歩を踏み出し、自分を大きく変え、脱皮、飛躍することを期待しよう。