東大阪大学・東大阪大学短期大学部

保健センター通信

2021年度から保健センター通信は、紙ベースから東大阪大学・東大阪大学短期大学部ホームページに移動します。今後ともよろしくお願いいたします。

NEWS LETTER

目次

麻疹・風疹について

入学時、4月に学生健康診断で麻疹抗体検査・風疹抗体検査をしています。抗体の基準値が2.0未満(-)・2.0~3.9(±)・4.0以上(+)のいずれかの検査結果が出ます。(+)の方は、抗体があるということです。(±)・(-)の方は、抗体が弱い・抗体がない状態ということで、麻疹・風疹に罹患する可能性があります。かからないためにも・うつさないためにも予防接種をお願いします。

麻疹は、空気感染

潜伏期間:10日前後
症  状:発熱・鼻水・咳・目の充血・目やに・コプリック斑 稀に肺炎・脳炎合併することがあります。

風疹は、飛沫感染

潜伏期間:14~21日
症  状:発熱・発疹・リンパ節腫脹


妊娠20週頃までの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、出生児が先天性風疹症候群を発症する可能性があります。
男女ともにワクチンをうけて、免疫を獲得しておくことが重要です。
麻疹・風疹抗体検査結果は、健康診断結果と一緒に同封しています。これから、実習で健康診断証明書が必要になります。予防接種の必要な方は、1年次前期までには、医療機関に受診し予防接種を済ませましょう。接種後、保健室に予防接種済証明書の提出をお願いします。

【 保健室 西崎 洋美 】

学生相談室のご案内

本学では小規模大学という特徴を生かし、気軽に相談できる窓口が多くありますが、学生相談室もその一つです。何か困ったことがあれば何でも大丈夫ですので、まずは聞いてみてください。
さらに、学生相談室ではプライバシーが守られながら、自分のことを振り返るカウンセリングも提供しています。相談内容は原則秘密が守られ(緊急の場合はこの限りではありませんが)、必要な場合は、学科や他機関と連携した支援を提案します。

相談内容は、家族や友達などの人間関係、学業や就職の問題、巻き込まれたトラブル、それらに伴う心身の症状などといった、上手くいかなくて困っていることが多いですが、その反面、相談が自分らしいあり方を考える良いきっかけにもなり得ます。
これまで大変な経験をしてきた人も、ちょっと一息つけて安心する本学の環境の中で、自分の気持ちや考えを振り返りながら、症状に振り回されない自分らしい人生を深める機会になればと思っています。

皆さんは、大学での新しい友達や先生との出会いや、授業や実習などのいろいろな経験も経て、今後も成長していくことでしょう。
学生相談室は、病気の人だけが来るわけではありません。振り返るタイミングも人生の中で人それぞれでしょうが、学生相談室で伴走ができればうれしく思います。

【 学生相談室 木下 敬子 】

コロナ禍から始めよう!

コロナ感染の流行で、マスク、手の消毒、自粛生活等が当たり前になったこの頃ですが、引き続き感染予防に努めなければならないようですね。日々の生活様式が変わった中、このような時期だからこそ何かを始めませんか?

ある人は、在宅勤務になったため空気のいい田舎に引っ越されました。夜だけの営業だった居酒屋さんの中に、ランチのお弁当を始められたお店もあります。私たち人間はすごいですね。コロナ禍で自殺者も増えているとのことですが、様々な問題に順応していく力を持っています。常に、前向きに生きようとします。

私自身は、腹話術の人形を購入しました。「けんた」くんと言います。自宅時間が長い時は、人形とおしゃべりをしながら、新たな「腹話術」というスキルを身に付けて、機会があったら子どもたちを楽しませればと思っています。

みなさんも、これを機に何かを始めて、コロナをふきとばしましょう!

【 こども学科 高岡 忍 】

コロナワクチンについて

みなさんは、ワクチン接種はもうお済みですか?
もう接種済んでるよという人、これからという人、接種しないと決めている人さまざまだと思います。
接種する、接種しないを決めるのは自分自身です。決めるためにはワクチンの正しい情報を入手し、後悔しない選択をしましょう。

ワクチン接種を躊躇する理由として1番多いのが、副反応ですよね。具体的には接種部位の痛み、発熱、倦怠感、頭痛等の症状です。ほとんどの場合翌日をピークに発現しますが、数日で回復します。アナフィラキシーが発生することもあります。

今回のコロナワクチンはmRNAワクチンという、今までとは違うワクチンです。このワクチンに戸惑いを感じている人もいるかもしれませんね。注射されたmRNAは、数分から数日といった時間の経過とともに分解され、人の遺伝情報に組み込まれるものではないと考えられています。

ワクチン接種をすることにより、新型コロナウイルスの感染症の発症を予防する高い効果があり、また重症化を予防する効果が期待されています。しかし、ワクチン接種後でも新型コロナウイルスに感染することはあります。

これからは、ウィズコロナの時代です。人類は今までにも、スペインかぜや香港かぜ、SARS等いろいろなパンデミックに打ち勝ってきました。
コロナと共存しながら見つけた新しい生活スタイルは、きっとこれからの時代に良い副産物をもたらしてくれるでしょう。

参考文献:厚生労働省新型コロナワクチンQ&A

【 実践保育学科 池澤 由香里 】

運動の習慣をつけませんか

Q1.『ラジオ体操』をご存知ですか?または覚えていますか?

⇒ 日本のほとんどの小学校では、ラジオ体操をしています。ラジオ体操には第1と第2があります。一般的に行われているラジオ体操は、第1です。

Q2. ラジオ体操の効果をご存知ですか?

⇒ ラジオ体操は、速い動きやストレッチを組み合わせて約400種類ある全身の筋肉を活性化させ、習慣にすることで、筋力がついたり、血流が良くなったり、代謝が上がったりする効果が期待されています。

全身へのバランスのよい運動刺激

ラジオ体操は、身体を構成する骨・関節および筋肉を使い、バランスよく刺激を与えるよう設計された全身運動です。身体の左右を一対にして同じ動きを行い、前後上下、頭から爪先まで均等に刺激を与えるよう考案されています。また、日常生活で使うことの少ない部位にも適切な運動刺激を与えることで、以下のような多様な効果ももたらします。

  • 全身の筋肉の収縮と伸展の動きによる、筋肉の働きの活性化
  • 身体のゆがみをとることによる、姿勢の改善
  • 肩甲骨や体幹を動かす運動による、肩こりや腰痛の改善
  • 横曲げ・回旋などを通じた刺激による、内臓の働きの活性化・便秘予防
  • 骨や関節への適切な刺激による、骨密度・関節機能の維持
  • 筋肉内の代謝を促すことによる、血行の促進

Q3. 最近『ラジオ体操』をしましたか?

⇒ ラジオ体操第1は、「いつでも」、「どこでも」、「だれでも」行える一般向け約3分間の運動です。
ラジオ体操第2は、約2分30秒の運動です。

“風邪をひきにくくなった”、“肩こり・神経痛・腰痛の症状が軽くなった”、“体重が減った” という人の声が多く挙がっているようです。ラジオ体操は、即効性はあまり望まずに、毎日続けることで効果が期待できます。是非、この機会に習慣化しませんか。

参考文献:『第1章 我が国における健康をめぐる施策の変遷』
厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/14/dl/1-01.pdf

【 介護福祉学科 玉井 美香 】

身近な危険生物

野外活動で特に気をつけたい危険生物にハチがいます。ハチに刺されることで、2015年から2019年まで計78人、年平均で約15人が死亡しています(厚生労働省の人口動態調査による)。ハチは、揮発性の多成分警報フェロモンにより、防御反応を誘発します。これらの化学物質は食品の香料や化粧品の香料として使用されることがあるので、普段何気なく使用しているもので、ハチの攻撃を引き起こす可能性があります(M. Ono et al., Nature 424, 637-638 (2003))。芳香剤・香料等がついた衣類や化粧品等をつけると不用意にハチを刺激します。また、ハチは黒光りして動く部分を狙ってくるので目や頭に攻撃が集中し深刻な被害をもたらすことになります。ハチ毒に対してアレルギー体質を持っている場合は、刺されることにより生死に関わる重篤な症状が出ることもあります。特に、キイロスズメバチとコガタスズメバチは都市適応型スズメバチといわれ私たちの身近にいます(小野正人、ミツバチ科学、16(3):119-122(1995))。野外活動をするときには、芳香剤・香料等がついた衣類や化粧品等を使用しないよう、また、服装にも充分注意をしましょう。

【 介護福祉学科 傘 郁子 】

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