令和4年度 入学式 学長式辞
2022年 4月 2日
令和4年 入学式式辞
自然界が一斉に新しい命の躍動を始める春、桜の花も満開の佳き日に、東大阪大学・東大阪大学短期大学部に入学を許可された皆様、「ご入学おめでとうございます」。皆様の、これまでの努力に対し、敬意を表したいと思います。
本日、入学式を挙行するにあたり、いまだコロナウイルス感染の終息が見られない不安定な状況が続いており、感染対策に配慮し、少人数、時間短縮で行うことにいたしました。ご家族の皆様は、この日を楽しみにしておられたことと思いますが、まことに心苦しいですが、この会場で晴れのお子様のお姿をご覧いただくことができない形での開催となりましたことに、ご理解とご協力を賜り、深く感謝申し上げますと共に、心からお祝い申し上げます。
時間短縮ということもあり、来週のオリエンテーションで私から皆様に色々お話ししたく思いますので、本日は、簡単ではございますが、一言、述べさせていただきます。
もう、皆様もご存じのように、2022年4月1日から、民法が改正され、成年年齢が20歳から18歳に引き下げられました。2002年4月2日~2004年4月1日生まれの方は、19歳あるいは18歳で新成人になられたということです。
そうすると、早速、皆様は、成人としての自覚のもとで、社会生活、学校生活を送ることになります。その心構えはできているでしょうか。
中国やベトナムからの留学生さんもおられますが、いずれの国も成年年齢は18歳のようです。そうすると、大学へ入学される方々は、成人ということです。
では、日本の場合、成年に達すると何が変わるのでしょうか。民法で定めている成年年齢は、「一人で契約をすることができる年齢」という意味と「父母の親権に服さなくなる年齢」という意味があります。親の同意が無くても、自分の意思で様々な契約ができるということです。また、自分の住む場所や、進学や就職などの進路も自分の意思で決定できるようになるのです。しかし、成年年齢が18歳になっても、飲酒や喫煙、競馬などの公営競技に関する制限は、これまでと変わらず20歳です。健康面への影響や非行防止、青少年保護等の観点から現状維持となったのです。いずれにしても、自分の意思で責任を持って行動しなければならないということです。
したがって、これからは成人としての自覚をもち、自分で判断をし、自分の意思で行動することになります。自分の行動は、自分で責任を持つということです。学生生活も、規範意識を持ち、一人の成人として責任をもって生活しなければなりません。
一方、私たち教職員は、学生である皆様を、成年年齢に達した人、成人として尊重し接していきますので、その自覚のもと、行動してほしいと思います。
今日から学校法人村上学園 東大阪大学・東大阪大学短期大学部に在籍する一人として、自分の可能性に向かい挑戦し、学びを深めてください。そして、皆様自身が、この大学での学びを通じて成長していくことにより、自身の個性を深めていかれることを期待します。
さあ、早速、自分の意思で、充実した4年間または2年間の学生生活を送る構想を練り出発しましょう。
私たち教職員は、皆様のその構想が達成できるよう応援します。
本日は、ご入学、まことにおめでとうございます。
令和4年4月2日
東大阪大学・東大阪大学短期大学部
学長 吉岡眞知子