「未来の食材?」「昆虫食悪くない!?」―脚光を浴びる昆虫食―
2020年 9月 7日
7月14日(火)の新着情報でも紹介されていますが、実践食物学科松井欣也教授の昆虫食の研究が相次いでマスコミに紹介されました。(人類を虫が救う!?「昆虫食」の特別授業を実施しました)
まず、8月18日(火)の神戸新聞夕刊のトップ記事と翌19日(水)の朝刊に、「昆虫食悪くない!?」の見出しで今夏兵庫県立篠山東雲高校での授業の様子が大きく取り上げられました。記事では、実食授業で生徒の「抵抗感が減った」という感想や、松井教授が昆虫食の研究を始めるきっかけになった東日本大震災、続々と昆虫食の商品化が進んでいること等が詳しく紹介されています。夕刊の紙面では米大統領選挙に向けた民主党大会が開幕した記事も掲載されていますが、昆虫食の記事の方が大きく取り上げられていました。
続いて、9月2日(水)放送の関西テレビ「報道ランナー」でも「未来の食材?最前線」と題し、昆虫食が大きく取り上げられました。番組では、8月29日(土)に奈良県で開催された「トキジクキッチン平城京」での昆虫食イベントや昆虫食の専門家である内山昭一さんのインタビュー、“昆チューバ―”清水和輝さんのプロデュースしたコオロギコーヒーが紹介されました。続いて、カメラは東大阪大学短期大学部松井教授の研究室へ。冷凍庫から取り出された様々な昆虫の紹介に加えて、まもなく商品化される予定の「いもむしゴロゴロカレー」(株式会社entomoとの共同開発)が調理され、取材に訪れた番組スタッフが“舌鼓”を打っていました。
番組の最後では昆虫食の課題として、「見た目」と「高価格」があげられていましたが、以前と比べてメディアが昆虫食を取り上げる機会が間違いなく増えています。今後グルメとして、また防災食・健康食として昆虫食が一般家庭で食される日は近いのかもしれません。松井先生によれば、「毒虫を除いて基本的どの昆虫も食べることはできる」そうですが、「生食だけは絶対にしてはいけない」とことでした。