
「ミニガイダンス」から身近に就職活動を始めよう!キャリアサポートセンター課長 大澤愛さんインタビュー
大学や短大に進学したものの、就職や将来に迷っている……そんなみなさんの心強い味方になります!
キャリアサポートセンターでは様々な取り組みを通して、就職はもちろん、将来について悩む学生ひとりひとりに寄り添い、サポートしています。(参考:COLLEGE MAGAZINE Vol.68 行ってよかった!知ってほしいヒガダイの就職サポート「キャリアサポートセンター」活用術)
その取り組みのひとつとして今回ご紹介するのは、センター長である渡邉先生(参考:COLLEGE MAGAZINE vol.71 こども学部新時間割「me time」渡邉由之 教授インタビュー)のもと、2年前から始められた「ミニガイダンス」。
ご自身も東大阪大学短期大学部を卒業された、先輩でもあるキャリアサポートセンター課長の大澤さんにお話を伺いました!(インタビュー:2025年3月)
―― まずは「ミニガイダンス」について教えてください
これまでは合同就職説明会といって、年に1回、本学は養成校でもあるので幼保系だけで開催していましたが、企業への就職を志望する学生も増えてきました。また、事業者様からも「学生に会いたい」という声を多くいただいたことがきっかけで、センター長から「ミニガイダンス」が発案されました。
月に1回、お昼休みの30分間を利用して、学内にいながらさまざまな事業者様に会うことができるという、学生にとって1番身近な就職イベントとして、9号館1階のラウンジで開催しています。
―― どのくらいの規模で開催されていますか?
参加いただいている業種は、一般企業では販売や製造など様々で、事業所になると幼稚園・こども園・介護施設などがあります。本学には実践食物学科もあるので、委託給食会社やホテルからの参加もあります。
最近では事業者様から「学生に会える機会が大事」、「こういう会社があるっていうことを知ってもらうだけでもいい」とおっしゃっていただけて、申し込みは毎回30件を超えています。そのなかで抽選という形で18事業者くらいに参加いただいております。
―― 学内にいながら多くの事業者さんと話せるんですね!
やっぱり学生が外部の就職フェアに行くとなると、参加するまでに申し込みなどいろいろ手順があって、なかなかその1歩が踏み出しにくいと思います。その点「ミニガイダンス」は、学校に通いながら気軽に参加できて、就活の勉強も兼ねてできるイベントということで、卒業年次の学生はもちろん、低学年の学生たちも、早い段階から就活を知ることができたり、実習先やアルバイト先、インターンシップなどの情報を求めて参加しています。
時代に合ったイベントだと思っています。
―― 「ミニガイダンス」の取り組みが広がってきていますね
2年前から始めましたが、学生にもこの取り組みが定着してきて参加人数も増えましたし、ミニガイダンスから園見学や、会社説明会へとご縁ができ、就職が決まるという実績にも繋がっています。
例えば、短期大学部の学生が一般企業志望でキャリアサポートセンターに通ってくれていたんです。ただ、行き詰まってしまうことがありまして。そんな時に「ミニガイダンス行ってみたら?」って声をかけて、その学生が聞きやすそうな企業様をいくつか紹介したんです。
そこから自分が興味のあるところに説明会を聞きに行って、選考受けてみようかなって前向きになれて、とんとん拍子に面接に進んで、ご縁をいただけたこともありました。
学生たちはそれぞれの境遇で、将来について、就活について、悩んでいます。目的意識がはっきり決まっている学生ばかりではありません。「卒業年次だからやらなきゃ」という学生もいれば、「まだ卒業まで時間があるから、とりあえず実習が全部終わった秋ごろからしようかな」という学生もいます。でもいざ始めたらがんばってそれに向き合って進んでくれるので、私たちがきっかけを作ったり、就職が決まるまでサポートしていきたいと思っています。
―― さまざまな工夫をされているんですね
私たちスタッフ2人が配属されたときに、まず「キャリアサポートセンターを学生が気軽に来てもらえる場所にしよう!」と考えました。
学生の居場所ってラウンジや食堂だったりするんですけど、その中のひとつになったらいいな、と。就職に関する部屋って堅いイメージがあるじゃないですか。しかも1号館にあるからちょっと離れてるし、入り口のドアも重たいじゃないですか(笑)。だから入りやすいように雰囲気作りを心掛けています。花を飾ったり、いつもお菓子を置いていて、おやつを食べに来てもいいよって。(笑)
また、授業時間の5分くらいいただいて自己紹介に行ったりしながら私たちの顔を知ってもらって「キャリアサポートセンターにおいで!」って呼びかけたりもしています。
特に初めて来た学生には、丁寧に向き合う時間をしっかりと取っていくことでいろいろ繋がることもあり、それが成果に結びついていくかなと思っています。
―― 就活に関して学生たちを取り巻く環境も急激に変化してきています
年々、採用活動が前倒しになってきているので、短大生は1年の後期あたりから考えて説明会に行ったりしないといけないのですが、それって入学してすぐじゃないですか。まだ学校生活にも慣れてないのに。短大生は特に厳しいかな、と思いますね。
大学生は4年間という長く考える時間があるので、迷いも生まれますし。就活に関するツールもたくさんあり、どれが自分に合ってるのかもわからない。
正直なところ、中にはアルバイトでもいい、フリーターでもいいっていう学生もいます。今は生活するのにアルバイトでいいかもしれないけれど、大切な「新卒」のチャンスを無駄にすることのないよう、いろんな人の話を聞いて、そこから取捨選択してくれたらいいな、と思うんです。
けれど、長い人生のことを今決めないといけないからその取捨選択もなかなか難しい。
そこでキャリアサポートセンターを利用してもらえたら、ひとりひとりの悩みだったり意向に添ってサポートしていけますし、1人の人生の先輩として話せることもあるので、一緒に人生のことを考えていきたいです。
―― 最後に、大学・短期大学部の学生にメッセージをどうぞ
キャリアサポートセンターに来てください!その言葉に尽きますね(笑)。
悩んだときはひとりで抱え込まずに相談してほしいです。
私自身の将来の夢、って言ったら大袈裟かもしれませんが、ミニガイダンスを通じて送り出した卒業生が、今度はミニガイダンスの事業者側に座ってもらって、学生たちに「現場ってこういう感じだよ」って生の声を聞かせてもらえる機会が増えたらいいな、と考えています。
私たちスタッフは、学生たちの人生にとって大事な分岐点に携わる以上、責任もって全力でサポートしていきます!!
インタビュー時はかわいらしい装飾が施された優しい雰囲気のセンター内に、ペットボトルを使った手作りの花瓶に生けられたヒヤシンスのよい香りが漂っていました。
東大阪大学・東大阪大学短期大学部は少人数制ならではの、学生ひとりひとりまで行き届くサポート体制が特徴です。
学内にいながら企業や事業者さんと会えて、情報交換や就職活動を進められる「ミニガイダンス」。キャリアサポートセンター課長や先生がたのアドバイスも受けれられる場所の一つです。
就職活動や将来に悩んだ時はもちろん、いつでも気軽に利用してみてください!