10周年記念式典・シンポジウム レポート
2013年7月27日(土)『東大阪大学開学10周年記念式典・記念シンポジウム』が開催されました。
記念シンポジウムでは、これからのこども学部への期待 ―日中の模索と課題から―」をテーマに、これからのこども学研究と、こども学部への可能性をグローバルな視野から議論が繰り広げられました。
『東大阪大学開学10周年記念式典・記念シンポジウム』の様子は動画でもご覧いただけます。
【第1部】東大阪大学開学10周年記念式典
【第1部】記念式典スタート
【第1部記念式典】が開式の辞とともに始まりました。学校法人 村上学園 村上靖平理事長から式辞があり、続きまして東大阪大学 東大阪大学短期大学部 一色尚学長より挨拶がありました。
東大阪大学は2003(平成15)年4月に全国で初めて『こども学部』を設立し、4年制大学を開学しました。こどもの健やかな発育を願い、こどもの視点でこどもを考える新しい学問「こども学」を学び、実戦で活躍できる人材育成を目指しています。実践的な研究を進めるため、こども研究センターを開設し、地域に開かれた大学として、地域の方々や教職員、学生が集い、こども学の研究を深めています。
2011(平成23)にはアジアこども学科を開設、日本を含むアジアを身近に感じながらこどもの社会問題を追及、幅広く活躍できる人材育成を目指しています。
「萬物感謝」「質実勤労」「自他敬愛」の学園訓の下、これからの東大阪大学・東大阪大学短期大学部の発展と新たな出発を誓う、式辞と挨拶でした。
【第1部】来賓祝辞
来賓祝辞では東大阪市長 野田義和様から祝辞があり、続いて上海師範大学教育学院教授学院長 陣 永明様から祝辞がありました。
その後、来賓紹介があり、祝電披露が行なわれました。
【第1部】記念式典閉式
閉式の辞を行い、第1部記念式典が閉式となりました。
学生達も終始耳を傾け、これからの『こども学部』への期待があふれる、『東大阪大学開学10周年記念式典』となりました。
【第2部】東大阪大学開学10周年記念シンポジウム
【第2部】は『これからのこども学への期待-日中の模索と課題から-』というテーマでシンポジウムが開催されました。
シンポジウムのまとめ (吉岡 眞知子)
本来、シンポジウムはシンポジストのご意見を聞きつつ、参加者各自がその内容を受け取り考えていくことであると思い、あえて「まとめ」をするものではないと思います。しかし、シンポジストの皆様から、「こども学」が「幼児教育」「児童学」とは異なりその独自性をもった学問として確立していくための提案をいただき、ありがたく学ばせていただだくことができました。
本学は、2005(平成17)年「上海師範大学と学術交流に関する協定書」を締結し、教員間の学術交流や学生間の相互交流を進めてきました。2006(平成18)年上海師範大学主催で「日中幼児、初等教育の比較」をテーマにシンポジウムが開催され,両大学の学術交流が進められました。
本学からは「こども学部設置の趣旨や、こども学とこども研究センターの位置づけ」を含め、本学が求める「こども学部」の内容を、各専門領域(文学、心理学、教育学)から発表しました。
2012(平成24)年「第2回こども学国際シンポジウム」が上海師範大学主催で開催され、中国、台湾におけるこども学の展開について各専門領域から数多くの研究発表がなされ、本学からは、「こども学と教員養成の関係」、「アジアこども学科とこども学の関係」について発表しました。
一方、報告者の麻生先生は,本学開学1周年記念講演会講師としてご講演いただき、「こども学」を展開するうえでの貴重なご示唆をいただきました。
今回は、このような経緯をもとに、日中間でのこども学の動向や、今後のこども学研究の方向性をご専門の立場から発表していただき、これからのこども学研究と、こども学部への可能性を明らかにしていきました。
- コーディネーター
- 吉岡 眞知子(東大阪大学副学長)
- 通訳
- 趙 夢雲(東大阪大学教授)
方 明生(上海師範大学教育学院教授) - 報告者
- 麻生 武(奈良女子大学大学院教授)
陳 永明(上海師範大学教育学院院長)
李 燕(上海師範大学教育学院学前教育学科主任)
李 林慧(上海師範大学教育学院付属幼稚園園長)
方 明生(上海師範大学教育学院教授)
東大阪大学開学10周年記念式典・記念シンポジウム ムービーレポート
音声も収録してありますので、再生の際は音量にご注意ください。
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