渡邊 ルリ プロフィール
教授 [博士(文学)]
渡邊 ルリ Watanabe Ruri
主な担当科目
日本のことばと文学, 言語表現法, 国語, こどもと文学, セミナー, 卒業研究
専門分野
日本近代文学
研究テーマ
中島敦・野上弥生子の文学, 戦中・戦後の外地日本文学
著書
- 『伊勢志摩と近代文学』
(共著:単著論文「庄野潤三「浮き燈台」論」)1999 和泉書院 - 『向田邦子鑑賞事典』(共著)2000 翰林書房
- 『紀伊半島近代文学事典』(共著)2002 和泉書院
- 『女の手紙』
(共著:単著論文「野上弥生子―「先生」への手紙」)2004 双文社出版 - 『有吉佐和子の世界』
(共著:担当「出雲・京都―「出雲の阿国」)2004 翰林書房 - 『大阪近代文学事典』(共著)2005 和泉書院
- 『滋賀近代文学事典』(共著)2008 和泉書院
- 『こども学序説』
(共著:単著論文「こどもと文学―井上靖『しろばんば』に見る少年の成長―」) 2009 ナカニシヤ出版 - 『兵庫近代文学事典』(共著)2011 和泉書院
- 『丹羽文雄文藝事典』(共著)2013 和泉書院
- 『京都近代文学事典』(共著)2013 和泉書院
論文
- 『光と風と夢』試論
(『叙説』第15号 奈良女子大学国語国文学研究室 1988 p74-118) - 野上彌生子の文学的出発―『明暗』から『縁』へ―
(『人間文化研究年報』第7号 1992 奈良女子大学大学院人間文化研究科 p130-142) - 野上彌生子『或る男の旅』論
(『人間文化研究科年報』第8号 1993 奈良女子大学大学院人間文化研究 p111-120) - 『海神丸』論
(『叙説』第21号 奈良女子大学国語国文学研究室 1994 p63-84) - 『若い息子』論
(『研究年報』第39号 1995 奈良女子大学文学部 p53-70) - 野上弥生子『大石良雄』論
(『叙説』第24号 奈良女子大学国語国文学研究室 1997 p215-229) - 「立往生」の意味―『真知子』論―
(『叙説』第25号 奈良女子大学国語国文学研究室 1997 p51-72) - 真知子と「運動」―『真知子』論―
(『叙説』第26号 奈良女子大学国語国文学研究室 1998 p15-32) - 野上彌生子『多津子』論
(『東大阪短期大学紀要』第25号 2000 p149-160) - 野上彌生子『真珠』論
(『東大阪短期大学紀要』第26号 2001 p207-218) - <蠱疾>と<かめれおん>―『かめれおん日記』序論―
(『東大阪短期大学紀要』第27号 2002 p22-36) - 野上弥生子『茶料理』論
(『東大阪大学・東大阪大学短期大学部教育研究紀要』第1号 2004 p112-102) - 中島敦『李陵』論
(『叙説』第33号 奈良女子大学国語国文学研究室 2006 p268-287) - 中島敦『北方行』に見る一九三〇年中原大戦下の中国―『北方行』序論―
(『東大阪大学・東大阪大学短期大学部教育研究紀要』第7号 2010 p95-110) - 一九三〇年北平における不安と模索―中島敦『北方行』論―
(『叙説』第38号 奈良女子大学国語国文学研究室 2011 p61-81) - 中島敦『悟淨歎異』と有朋堂版『繪本西遊記』
(『東大阪大学・東大阪大学短期大学部教育研究紀要』第8号 2011 p74-86) - 中島敦『名人傳』論―「射の精神」を問う「寓話」―
(『ASIA―社会・経済・文化―』第1号 2012 東大阪大学アジアこども学科 p147-180) - 中島敦『悟淨出世』論―『繪本西遊記』『荘子』との比較を中心に―
(『ASIA―社会・経済・文化―』第2号 2013 東大阪大学アジアこども学科 p131-160) - 「革財布」論―可憐な精神―
(『太宰治研究21』2013 和泉書院 p197-208) - 一九三五年の台湾と野上弥生子 ―花蓮・大武の公学校教師との出逢い―
(『アジア遊学』(167)2013 勉誠出版 p199-215) - 上海日僑管理処発行『導報』(半月刊)中文版 第1期(1945.11.10)~第13・14期(1946.6.1)記事一覧
(東大阪大学・東大阪大学短期大学部 教育研究紀要 第13号 2016 p59-80) - 上海日僑管理処発行『導報』誌の中の日本人たち―内山完造・海野昇雄・林俊夫(三木七石)
(『アジア遊学』(205)2017 勉誠出版 p214-233) - 終戦直後の中国文化人が語る日本人―上海日僑管理処発行『導報』誌の一側面―
(『ASIA―社会・経済・文化―』第3号 2017 東大阪大学アジアこども学科 p118-136) - 野上弥生子『台湾』における花蓮
(『東大阪大学・東大阪大学短期大学部教育研究紀要』第14号 2017 p65-78) - 野上弥生子『台湾』における大武―日本人作家の視察と「頭目カヤマの一族」―
(『ASIA―社会・経済・文化―』第5号 2019 東大阪大学アジアこども学科 p148-176) - 終戦後上海の国民党系雑誌に見る日本
(『アジア遊学』(236)2019 勉誠出版 p209-221) - 野上弥生子『台湾』における霧社
(『ASIA―社会・経済・文化―』第6号 2020 東大阪大学アジアこども学科 p222-240) - 中島敦における漢学――典拠受容と創作
(講座 近代日本と漢学 第6巻『漢学と近代文学』2020 戎光祥出版p218-237) - 終戦後上海の「寺子屋学校」における戸塚廉の教育活動
(『ASIA―社会・経済・文化―』第7号 2021 p295-314) - 堀田善衛『断層』論 ―終戦後上海における中国知識人との邂逅―
(『ASIA―社会・経済・文化―』第8号 2022 p196-220) - 中島敦『盈虛』論
(『ASIA―社会・経済・文化―』第9号 2023 p156-184)
口頭発表
- 「若い息子」の背景―昭和六、七年の野上弥生子―
(日本文学協会第15回研究発表大会〔近代部門〕 1995 単独) - 「真知子」の読み
(日本近代文学会関西支部秋季大会1997 単独) - 中島敦『李陵』論
(阪神近代文学会研究発表大会1998 単独) - 『過去帳』の構想について
(日本近代文学会関西支部秋季大会 2001 単独) - 子ども心の再発見と物語化―川端康成『伊豆の踊子』を視座として―
(東大阪大学・上海師範大学共同シンポジウム「こども学の展望―日本と中国の子どもを考える―」 2006) - 川端康成『父母への手紙』の構造
(日本近代文学会関西支部秋季大会 2007 単独) - 上海日僑管理処発行『導報』誌の中の日本人たち
(ワークショップ≪戦時・上海・グレーゾーン―抵抗と協力のはざまで―≫ 主催:日本上海史研究会・中日文化協会研究会 2016 単独) - 書評『堀田善衞の敗戦後文学論』
(日本上海史研究会主催:国際シンポジウム<戦後上海の「選択」―人々の模索・移動・記憶>第2部 戦後上海における堀田善衛をめぐって―陳童君『堀田善衛の敗戦後文学論』を中心に―2018 単独) - 終戦後上海の『導報』誌に見る日本―中日「親善」の模索
(日本上海史研究会例会<戦後上海の「体験」―人びとの模索・移動・記憶>2018 単独) - 野上弥生子『台湾』の視座―日本人作家の視察と理蕃政策―
(日本近代文学会関西支部秋季大会2018 単独) - 日本統治期台湾の日本語文献
(5科研連合研究集会「東アジアにおける日本語資料―外地文化研究の現在」2018 単独) - 『改造日報』等に見る 終戦後上海の日僑教育活動
(シンポジウム「戦後上海における対日情報戦のグレーゾーン」 2022.11 単独) - 中島敦における典拠受容と創作
(日本近代文学会関西支部春季大会 特集「〈中島敦〉の現在とこれから」 2023.5 単独)
社会活動
- 文部省初等中等教育教科用図書検定調査審議会会員(国語) 1995.4~1996.2
- 佛教大学スクーリング課講師 1998・2000・2002
- 大阪市文学講座講師 2001~2007
- 京都コンソーシアム非常勤講師 2001
- 日本近代文学会関西支部運営委員 2002~2005, 2010~2013
- 阪神近代文学会運営委員 2021~現在
- 久喜市郷土資料館 第12回特別展「敦 中島家の系譜―中島敦没後80年―」
関連講座「中島敦の創作と漢籍典拠」講師 2022年10月 - 『関西近代文学』編集委員 2023~現在
所属学会
日本近代文学会 昭和文学会 植民地文化学会 天理台湾学会 日本児童文学学会 日本子ども学会
その他
- [紹介]村田秀明著「中島敦『弟子』の創造」(単著)
(『日本近代文学』第68集2003 p274) - 〔研究ノート〕絵本の中のカメレオン(単著)
(『東大阪大学・東大阪短期大学部教育研究紀要』第9号2012 p61-69) - [紹介]中島敦の会編『中島敦『李陵・司馬遷』』(単著)
『國語と國文学』(東京大学国語国文学会 第1094号2015 p74-76) - [書評]橋本正志著『中島敦の〈南洋行〉に関する研究』(単著)
(日本近代文学会 関西支部会報 2017.10) - [書評]陳童君著『堀田善衞の敗戦後文学論ー「中国」表象と戦後日本』(単著)
(『昭和文学研究』第78集 昭和文学会 2019 p174-176) - [書評]大橋毅彦著『D・L・ブロッホをめぐる旅― 亡命ユダヤ人美術家と戦争の時代』
(日本近代文学会 関西支部会報 2021.10) - [紹介]野村幸一郎著『東京裁判の思想課題——アジアへのまなざし』(単著)
(『日本近代文学』 107号 p175 2022.11) - [書評]ボヴァ・エリオ著『中島敦文学論 植民地と他性』(単著)
(『阪神近代文学研究』p28-33 2023.5)
競争的資金の獲得
- 野上弥生子『台湾』及び台湾関連日本近代文学の史料的・文学的価値に関する複層的研究 日本学術振興会科学研究費助成事業(基盤研究C)(研究期間2016年4月-2019年3月) 研究代表者
メッセージ
大学では、物語や絵本に「目に見えるもの」と「心の中にあるもの」が、どのように描かれているかを読み解き、さまざまな場面や心の可能性について、学生の皆さんと探究しています。