大学案内

学長挨拶

東大阪大学・東大阪大学短期大学部 学長 中村 光男

2025年度から中村 光男 学長が就任しました。
中村学長の経歴は高校の保健体育教諭から始まります。バレーボール部顧問や生徒指導に携わり、これまで多くの高校生や大学生と向き合ってこられました。
熱血教師としても知られ、「人が大好き!お酒は弱いけれど飲みに行くことが大好き!学生たちが卒業してからも飲みに行ったり、交流することが人生の楽しみ!」と笑顔で語ります。

中村学長の入学式の式辞をご挨拶として掲載します。



令和7年度 入学式 式辞

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。在学生・教職員一同、皆さんのご入学を心からお祝い申し上げます。皆さんは今、新たな学びの扉を開き、これからの未来を形作る重要な一歩を踏み出されました。本学での生活は、皆さんが自らの可能性を広げ、豊かな未来を作り出すためのかけがえのない時間です。この大切な時間の過ごし方が、これからの皆さんの人生を豊かに彩ることでしょう。また、今日まで皆さんを支えてこられたご家族や関係者の皆様にも、心よりお祝いと感謝の意を表します。

寒さ厳しい冬も過ぎ、桜の花も美しいこの春のよき日に、公私ともにご多忙の中、東大阪市長 野田義和様、東大阪市教育委員会教育次長 永吉勝則様、東大阪市議会議長 安田秀夫様、株式会社アイビック取締役本部長 孫雪飛様、桃愛会会長 多田栄子様、翔友会副会長 名倉正貴様、大学後援会会長 藤本靖子様、短大後援会会長 西川 仁様をはじめ、ご来賓の方々にご臨席いただき、入学式をこのように挙行できますことは、大きな喜びとするところでございます。高いところからではございますが、厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。

本学は、1965年に村上学園が創立25周年を迎えるにあたり、地域社会の要望に応えて創立された布施女子短期大学として開学しました。1967年には東大阪短期大学に名称を変更し、時代の変化に対応しながら、地域に開かれた大学として発展を続けてまいりました。
そして、2000年には男女共学化を果たし、さらに2003年には、全国初の「こども学部」を有する四年制大学として東大阪大学を開学。それに伴い、短期大学は東大阪大学短期大学部に名称変更し、現在に至ります。今年2025年には短期大学部開学60周年を迎えるという、長い伝統を有する学園です。本学は、一貫して地域社会とともに歩み、地域の皆様に支えられながら、小規模ならではの温かみのある大学として発展してまいりました。
建学の祖である村上平一郎先生は、「萬物感謝・質実勤労・自他敬愛」という学園訓を掲げ、その精神を本学の教育方針として受け継いでいます。この建学の精神は、本学が目指す「学問を通して人間を作る教育」の基盤となっています。この教育目的を実現するため、本学では小規模大学の特徴を生かしたアットホームな温かい家庭的な雰囲気の中で、学生と教職員が共に学び、成長できる環境を提供しています。
また、地域の方々との交流の機会を積極的に設け、実践的な教育を重視しています。皆さんには、この恵まれた環境を最大限に活かし、自らの可能性を存分に広げてほしいと思います。

東大阪大学・東大阪大学短期大学部 学長 中村 光男

現代社会は急速な変化を遂げており、未来の労働環境も大きく変わろうとしています。ご存じだと思いますが、オックスフォード大学のオズボーン博士の研究によれば、今後AIやロボット技術の進化により、既存の職業が新しい形へと生まれ変わり、これまでにない新たな職業や働き方が生まれることが予測されています。このような変化の時代において、私たちに求められる力は、「人間力」や「生きる力」です。本学では、そうした力を育成することを教育の一つの柱としています。皆さんがこれからの大学生活で身につけるべきものは、「知識」だけでなく、「知恵」、そして「行動力」です。学びの中で考える力を養い、自分の力で未来を切り拓いていく姿勢を持ってください。学問とは、単に教室で知識を学ぶだけのものではありません。日々の出来事、友人や先生との対話、地域の方々との交流、失敗や成功の経験、これらすべてが学びであり、皆さんを成長させる大切な要素です。たとえば、ボランティア活動を通じて社会の課題に触れることや、アルバイトで働きながら責任感を養うこと、部活動やサークル活動で仲間と協力することも、大きな学びです。こうした経験の一つひとつが、皆さんの「人間力」「生きる力」となり、社会で活躍する土台となるのです。また、学びとは一過性のものではなく、一生涯続けるべきものです。本学での学びを通じて、「学び続ける力」を養い、どのような環境の変化にも対応できる柔軟な思考を持つことが重要です。私は皆さんに学問を通して「人間力」や「生きる力」を身に付けてほしいと願っています。そのために、私が今までに生徒や学生に常に伝えてきた次の「大切にしてほしい5つの心」 を胸に刻んでください。

一つ、「人を大切にする心」
友人、家族、先生、すべての人の立場や気持ちを尊重し、困っている人に寄り添ったり、協力することができる心です。互いに助け合いながら成長してください。

二つ、「人に感謝する心」
日々の生活の中で、多くの人の支えがあることを忘れず、「ありがとう」と伝える気持ちを大切にしましょう。

三つ、「人に誠実に接する心」
正直で真摯な態度を貫き、信頼される人間を目指してください。

四つ、「物事をプラス思考で考える心」
どんな困難に直面しても、前向きに捉え、挑戦する勇気を持ってください。失敗を恐れず、一歩を踏み出しましょう。

五つ、「自分を大切にする心」
自分自身を大切にし、自らの可能性を信じて、積極的に行動してください。

皆さんの大学生活は、今まさに始まったばかりです。
これからの数年間が、皆さんにとってかけがえのない時間となることを願っています。新たな挑戦を恐れず、自ら学び、自ら考え、行動し、成長してください。そして、この学び舎で得た経験や知識を生かし、未来に羽ばたいてください。改めて、ご入学おめでとうございます。
皆さんの輝かしい未来に、心からのエールを送りまして式辞といたします。

令和7年4月2日 
東大阪大学・東大阪大学短期大学部 
学長 中村 光男 

back to top